2009年 07月 09日
激闘の記憶-14 ~ Back in the Summer of 2008 : 立命館宇治 vs 龍谷大平安
龍谷大平安    001 011 001  4
立命館宇治    000 020 30X  5
(2008.7.21(月) 西京極球場 第1試合)

京都大会の準決勝に残ったのは、龍谷大平安・立命館宇治・福知山成美・京都外大西の4校。
やはりベスト4に残る学校は、誰しも納得できる学校だったといえる。
14人での出場となった龍谷大平安だったが、私が観戦・撮影した加悦谷戦以後、西城陽、府立工という強敵を破って準決勝までたどり着いた。
立命館宇治も、大会前にエースが故障したことにより中野翔太を先発投手として勝ち上がってきた。
彼が2008年夏の京都大会の顔といっても過言ではないだろう。
満足な状態で大会に出られなかった両校が準決勝まで登りつめたこと、これは凄いことだと思う。

龍谷大平安の先発は加悦谷戦と同じく安田投手。立命館宇治は中野投手。
3回表に龍谷大平安が、4番児玉選手が中前打を放ち、1点を先制した。
生還した丸本選手にベンチ内で語りかける原田監督の表情が印象深かった。
5回表にも1点を追加、先発の安田投手の調子もよかったが、その裏の立命館宇治の攻撃で梅本選手が右本塁打を放ったあたりから投球の安定がなくなってきた。
一死満塁となった場面を投ゴロにとり、本塁に送球したが、児玉捕手の一塁への送球が悪送球となり、2-2の同点となった。
この直後、守備のタイムで内野陣がマウンドに集まったとき、児玉捕手の申し訳なさそうな表情と、ニコニコしながら頭を叩いて彼を励ます丸本選手の姿は、このチームの団結力を示しているように思えた。
6回表にも龍谷大平安は1点を挙げてリードを奪うも、試合はほぼ互角の様相で、勝敗の行方はまったくわからなかった。

7回裏一死、立命館宇治の1番 金子選手が放った大飛球はファールとなったが、次のスイングも大飛球が飛び、左翼フェンスまで届いた。
守備が乱れる間に、こんな速い走塁はかつて見たことがないと思ったほどの走りで、金子選手が一気にホームに還ってきた。
5回の本塁打のように、7回もこの一撃で安田投手の投球を崩し、川口投手に交代後も追加点を挙げ、立命館宇治が5-3と逆転に成功した。
決定的な場面で強烈な一打を放って流れを引き寄せた立命館宇治の試合運びは見事というほかない。

最終回の龍谷大平安は満塁の場面で1点を返し、負傷をおして途中出場した小林選手に打席が回ってきた。
いくつもの試合で非常に勝負強い打撃を見せてくれた小林選手にこの場面で打席が回る。
撮影しながら、その巡りあわせの強さに驚くとともに、彼の球運に祈りたい気持ちが心に広がった。
その反面、彼の将来のことを思うと、これ以上無理をしてもらいたくないという思いも片隅に芽生えていた。
小林選手は何度もファールで粘った末に中飛に打ち取られ、龍谷大平安の激動の夏は終わった。
夏もまた甲子園で活躍する彼らの姿を見たかったという思いと、ここまで頑張ったのだからよかったのだという思いが交錯する、えもいわれぬ感慨のなかで、
私は第2試合の撮影に備えた。

(写真はすべて EOS 1D MarkIII + EF300mm F2.8L IS USM)
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by photomoments | 2009-07-09 22:21 | 高校野球:京都(公式戦) | Comments(2)
Commented by MA at 2009-07-10 09:57 x
中野君一家とは昔からご縁があって、彼を幼い頃から知っていました。学童の指導者も一緒で、息子の次に甲子園へ行くのは彼だろうとその指導者は言ってました。
手に汗握る試合展開で、7回の逆転劇には小躍りしたものです。

勝利の感動に浸る間もなく、翌日への準備に追われていた保護者会長であるお母さんに一言二言明日はよろしく!と言ったのですが。

アップの表情素敵ですね。最後の平安の選手の表情も素敵です。
Commented by photomoments at 2009-07-11 00:46
MAさん、こんばんは。

そういえば準決勝終了後の球場前でお会いしたとき、立命館宇治の中野選手のことをご存知だとおっしゃっていましたね。
大会直前に突如投手としての準備をして決勝まで進出できたところに、彼の非凡な才能・センスを感じました。
ランニングホームランを放った金子選手からも、もの凄い非凡さを感じましたね。

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