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2009年 10月 11日
野球写真撮影について(9):投手の撮影-1
野球写真を撮影して投手を撮影しない人はおそらく稀だろう。
今回からしばらくは、投手の撮影について綴ってみたい。

投手の投球フォームを撮影するなら、最も写真映えする瞬間がどこなのかを見極めたい と思う。
私も以前は何も考えずに撮影していた時もあった。無論それはそれで撮れるのだが、連写のコマ数が少ないと、写真映えする瞬間を撮り逃すことも多かった。
その点、秒10コマ連写が可能な今のカメラでは撮り逃す確率は低いから、試合中に1度ないし2度は、一連の投球フォームを連写で撮影している。


野球写真撮影について(9):投手の撮影-1_b0170881_10531225.jpg

    平成19年度秋季京都府大会  乙訓 vs 伏見工 2007.9.24撮影(EOS-1D MarkIII + EF300mm F2.8L IS USM)

これを便宜的に間引いて、入門機の一般的なスペックである秒3コマをイメージすると下の写真のようになる。
野球写真撮影について(9):投手の撮影-1_b0170881_10551689.jpg

最初の写真と比較すると、ざっと3~4コマ分ほど間隔が開いてしまうので、連写といってもかなり飛び飛びになる印象だ。
最初に使ったデジタル一眼レフは秒3コマだったので実感として覚えているのだが、秒3コマではカッコいいフォームが撮れないことが多かった。
だから当時は「決め打ち」で、ワンショットに賭けたほうがいい瞬間が撮影できた。

現在の中級機がクリアしている秒5~6コマでは下の写真のようになり、連写と称するにふさわしい感じになる。
野球写真撮影について(9):投手の撮影-1_b0170881_10554712.jpg

それでも、投球する腕の動きは非常に速いから、ボールをリリースするタイミング付近ではコマ数が不足する印象があるかもしれない。
(ただこの印象は、秒10コマでも同様だと思う)

このように比較したら、秒10コマ連写なら大体の瞬間を撮れていそうなものだが、
ファインダー越しにこの目で見た「美しいと感じた瞬間」は、秒10コマでも撮れていないことがある。
だから、ボールをリリースする瞬間が撮りたい とか、顔が正面を向く瞬間が撮りたい といったような「自分が撮りたい瞬間」が明確な場合は、
連写に頼らず、ワンショットで押さえることも多い。
そのほうが確実に欲しい写真を得ることができる。

そのためには、シャッターボタンを押してから実際の撮影ができるまでの時間差(レリーズタイムラグ)は体得しておきたい。
投手がボールをリリースする瞬間に狙いを定めてトライしてみると、そのカメラのタイムラグがよくわかると思う。

by photomoments | 2009-10-11 01:12 | 野球写真撮影 | Comments(10)
Commented by 野球小僧 at 2009-10-11 05:37 x
私も野球撮影を始めた頃は
投手の写真ばかり撮影していました
ボールをリリースする瞬間が撮りたいのですが
投手によってその瞬間が違うので
なかなか難しいですよね
Commented by hiromi at 2009-10-11 10:11 x
私が一番好きな写真、というか、ポーズというか・・・ は、
秒10コマ撮影の丁度真ん中、腕を一番広げている、あの写真です。
それが、一番カッコイイと思います。
Commented by photomoments at 2009-10-11 21:30
野球小僧さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

私も、野球を撮りはじめた頃は投手の写真をよく撮ってました。
リリースの瞬間は比較的撮りやすいとは思うのですが、
それでも、連写頼みではうまく撮れないですね。

いまだにどうしても難しいのは、バッティングでのインパクトの瞬間です。
これは投球を撮影するより何十倍も難しく思います。
Commented by photomoments at 2009-10-11 21:34
hiromi さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

おっしゃるように、この一連の写真のなかではちょうど真ん中、8コマ目の写真が一番いい写真だと思います。

写真を撮影していると、ファインダーで見ながら、ほんの一瞬いい瞬間が見えるときがあって、
それをいかにして撮るか(撮れるのか かも?)が、撮影していて意欲をそそられるところです。
Commented by boss_5th at 2009-10-12 09:32 x
秒10コマも撮れるなんて、すばらしいカメラですね。うらやましい限りです。

私のカメラは秒3コマ+αぐらいですので、入門機レベルです(ちょっと前の中級機ですが・・・(笑))。ただ、高速連写という機能(1コマあたり1MBくらい)があり、秒21コマ撮れます。これを動画ふうにして、さらに写真もスライドショーのようにして、一枚のDXDにまとめるという作業を、現在やっております。
昨秋からの今夏までの1年間の記録をまとめようというものです。下手な写真でも思い出にはなるかなと・・・(笑)

レリーズタイムラグについては、このところ意識して撮るようになりましたが、まだまだ未熟ですので、早くマスターしたいと思っているところです。

ちなみに、秒3コマで撮れる写真で、気に入っているのは帽子が飛んだ瞬間だったりします(笑)
Commented by photomoments at 2009-10-12 11:36
boss_5thさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

秒10コマって凄いなぁと、私も今使っているカメラを入手した時には思いました。
でも、コメントで触れられている高速連写機能や動画機能が最近のカメラには用意されているので(私のカメラにはないので)、
なめらかにフォームを確認するような芸当は、私のカメラではできません。
CASIOのEXILIM EX-F1が登場したとき、野球写真の兄貴分のたっちゃんさんがこれを入手し、
投球フォームを撮影したデータを見せてもらって驚きましたよ。
本当になめらかな動画が撮れていましたから。もう別次元でした。

レリーズタイムラグは、投手を撮影するなら、体得しておけば間違いなく有利です。
非常に高い確率でリリースの瞬間などを撮ることができますから!

帽子が飛んだ瞬間、いいですね!(ちょっとネタを先取りされたかも…(笑))
Commented by eos-30d at 2009-10-12 19:49
秒10コマはさすがに凄いですね!羨ましい・・・・・
レリーズタイムラグですか・・・・・体得したいです・・・・
Commented by photomoments at 2009-10-13 22:26
eos-30d さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

レリーズタイムラグは割と簡単につかめるようになりますよ!
繰り返し繰り返し練習したらゼッタイ大丈夫です。
ぜひとも息子さんのいい瞬間を撮っていただきたいな と思います。
Commented by キャノキャノ at 2009-10-18 23:12 x
非常に素敵な作品ですね。夏の高校野球大好きです
Commented by photomoments at 2009-10-20 23:55
キャノキャノさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

高校野球を中心とした野球写真と、建物などの写真を掲載することが多いブログですが、
これからもいろいろ掲載していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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