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2010年 06月 13日
大坂城
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大坂城南西側の大手前芝生広場から、南外濠に面して折り重なる石垣の形状を狙い、モノクロームで表現した


私が住んでいる地域の自治会の活動として、写真講座があります。
写真・カメラマニアが集まるというよりも、上手下手は関係なく、ご近所の人たちで年に4回程度撮影に出かけ、後日写真を持ち寄って作評会を開いています。
自治会にフォトスタジオを開いている方がいて、その方の主宰の下にコアメンバー10人程度で構成されているのですが、年齢的には60歳手前から80歳くらいまでの方々の中で私だけが30代。
でも年齢とか関係なく非常に居心地よい集まりで、いつも楽しみにしています。

そんな写真講座で先月出かけたのが大坂城(大阪ではなく「大坂」としています)。
大坂城の石垣にフォーカスすることを主題とした撮影会に、EOS Kiss X3と三脚、それといくつかのレンズを携行して参加しました。
城郭といえば天守や櫓などに目がいきがちですが、石垣もまた城郭に欠かせない要素です(もちろん、土塁のみの城郭もありますが)。
大坂城は大坂夏の陣のあと、徳川幕府が豊臣期の城郭をすべて破却して埋め、その上に縄張をし直して天下普請で再建したものだけに、石垣を見ても、急速に築城技術が進化した慶長期以降の城郭であることが伺えます。
大阪に何年も住みながら大坂城を訪れるのは今回が初めて。
事前に理解している石垣の雄大さや形状の美しさだけでなく、現地に足を運んで初めて見えてくる石垣の面白さをどれだけ見つけられるか、そんな思いで臨んだ撮影でした。


大手門をくぐって場内に入り、空濠に面した石垣を見たところ。打込み接ぎで作られた石垣の隅石はかなり巨大だ。
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そのまま南外濠に面した石垣沿いに歩く。石垣の高さと美しい勾配に築城技術の高さを感じる。
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石垣の合間を縫うように伸びた樹木、ホゾを切った部分から一輪挿しのように育つ草花。時を経て自然な状態で植物と同化しているのも石垣の魅力と思えた。
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南外濠を歩くうちに見かけた石垣の下部。隅石が砕け、二つの石同士が緊張感を放ちながら静止している姿が印象深い。
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場内を巡り、天守西側のスペースで昼食。
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そのとき、天守北側の石垣の上で寝転がって休んでいる人に目がとまった。
空の青、クリスタルタワーのガラスの青とパーカーの赤色の対比を写真におさめたいと思った。
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昼食を撮っていると、人に慣れた雀や鳩がご飯を求めて近寄ってくるのには驚いた。ここに来る人たちは危害を加えないことを知っているのだろう。
Iさんがご飯を投げると、数羽の鳥が一斉に群がってくる。
中には、Iさんの指先に載せたひと粒の米を求め、一段ずつ石段を上がり、米をついばむ雀もいた。
繰り返し3回ほど撮影にトライして、ワンショットに賭けて米をくわえた瞬間を撮ることができた。
いつも野球撮影に使っているEOS-1D MarkIIIだったらもっと容易に撮れたと思うが、Kiss X3でも普段撮ったことのない鳥を撮れたのでよかった…。
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by photomoments | 2010-06-13 12:14 | 建物・街・風景 | Comments(20)
2010年 03月 17日
宇治・平等院 夕闇に染まる鳳凰
薄い曇り空に覆われた夕焼け時、平等院鳳凰堂の中堂屋根に据えられた鳳凰を撮影した。
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(EOS KISS X3 + EF70-200mm F4L IS USM + EXTENDER×1.4)

高校野球の撮影のために京都に出向くことが多い私にとって、わかさスタジアム京都の最寄り駅である阪急京都線の西京極駅と並んで利用頻度が高いのが、太陽が丘球場の最寄り駅となる宇治駅だ。
高校野球を観戦するようになるまでは、宇治といえば平等院というイメージだったものの、ここ数年は宇治に年間何度も足を運んでも、平等院に立ち寄ることはなかった。
しかし、(野球ではない)とある写真の撮影依頼を受けたこともあり、先日、宇治駅からバスに揺られて宇治田原町まで行き、その後で平等院を訪れた。

昨秋薬師寺を撮影したように、夕焼けをバックに鳳凰堂全体を撮りたいと思ったのだが、あいにくの薄曇り。
土門拳が撮影したような、中堂屋根の鳳凰にクローズアップした写真を撮ることに集中した。
そのうちに、曇越しの夕焼けの具合が次第によくなってきて、しかもきれいな夕焼けの時よりもずっと妖しげな様相で撮影することができた。
ちなみに撮影はライブビュー撮影で、背面液晶を見ながらマニュアルでピント合わせを行い、露出の具合も液晶画面で確認しながら、ややアンダーになるように設定した。

この写真は平等院の敷地外、宇治川のほとりから撮影したものだが、この写真を撮る前、拝観時間内には同様の写真を意図して平等院の敷地内で撮影した。
鳳凰の背後に太陽が位置する絶好の撮影条件だったのだが、鳳凰の上に1羽のカラスが止まって動かない。
そのうち飛び去るだろうと思ったのに、10分以上経っても動かない…。
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(EOS KISS X3 + EF70-200mm F4L IS USM)

鳳凰よりも自分の方が偉いと主張しているようなカラスの姿に、それはそれで面白い写真だと思って撮影したのだが、カラスのいない写真も撮りたい私とカラスとの我慢比べ(?)となり、時間切れでカラスの勝ちといったところ。
しかし、もしカラスが長時間止まっていなかったなら、最初に掲載した写真を撮影することはできなかっただろう。
その意味では、私を散々焦らしてくれたカラスに感謝すべきかもしれない。
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by photomoments | 2010-03-17 07:13 | 建物・街・風景 | Comments(5)
2009年 12月 16日
伊勢・二見浦
会社の旅行の記事の続きです。

この旅行は近鉄の「ご朱印巡りきっぷ」を使って三重を訪れたこともあり、翌日はまず伊勢神宮(内宮)を参拝した。
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五十鈴川に架かる宇治橋は11月3日に架け替えが終わったばかりで、真新しい木の質感が非常に美しい。
欄干の手触りもきわめて滑らかで、丁寧な仕事ぶりを感じることができた。
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内宮参拝後に立ち寄ったおかげ横丁では、屋根上のしゃちほこにふと目が留まった。(これはやっぱり伊勢海老でしょうか??)
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おかげ横丁を散策した後、どうしても見ておきたい所があった私は一人で行動することに。
まずは倉田山公園にある神宮徴古館を訪れた。
神宮の式年遷宮に伴い撤下された神宝等の美術工芸品を見ることができる神宮徴古館は明治42年に建設され、今年が開館100周年。
当時を代表する建築家の一人で、赤坂離宮などの宮廷建築の第一人者でもある片山東熊(かたやまとうくま)が設計した。
中央部の屋根形状は建設当時とは異なっているようだ(建設当時の形状のほうが意匠的には明らかに優れている)。
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ちなみに、12月上旬でも倉田山公園の紅葉はきれいな状態を保っていた。
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この後は二見浦に足をのばした。とにかく風が強く、寒さに震えながら夫婦岩を撮影した。
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JR二見浦駅から海に向かってしばらく歩くと、海岸沿いに夫婦岩まで続く旅館街がある。立派な構えの日本旅館も多い。
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二見浦の旅館街も空き地が目立ち、十余年前に訪れた時以上にさびれた感じが漂っていて寂しい限り…。
日本最初の海水浴場のひとつに数えられ、名勝とともに繁栄した二見浦も時代の流れには逆らえないのだろうか。
(ただ、そんな厳しい情勢下でも営業を続ける旅館もまだまだ多いし、なかにはリニューアルして頑張っている旅館もあります)
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このように、神宮徴古館や二見浦を見た単独行。
しかし最も訪れたかったのは、二見浦の旅館街にある一軒の建物なのだが、その記事は別の機会に…。

(写真は EOS-1D MarkIII + EF17-40mm F4L USM、EF50mm F1.4 USM、 EF70-200mm F4L IS USM)
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by photomoments | 2009-12-16 20:39 | 建物・街・風景 | Comments(2)
2009年 11月 22日
京都大原散策-2 寂光院その他
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  音無しの滝の途中で見かけた紅葉。
  まっすぐ高く伸びる2本の杉の幹の間に見えた木々の枝ぶりと紅葉が影絵のようで見事だった。
  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

大原で最後に訪れたのは寂光院。
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  寂光院の雰囲気を撮るには人が写っていない方がいいと思ったので、石段を上り下りする人波が絶えるまで、しばらく待って撮影した。
  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

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  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

平清盛の娘 徳子が平家滅亡後隠棲した寺院という認識はあったのだが、2000年に不審火(放火?)で本堂が失われたことは(不覚にも)記憶から消えていた。

大原で見つけた秋模様から何枚か。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

最後に、遅めの昼ごはんを…。
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  雲井茶屋というところで味噌鍋をいただきました。
  食卓の撮影をするには焦点距離50mmではいささか持て余し気味…。やはり食べ物撮りには35mmくらいがちょうどいいのかも。
  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)
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by photomoments | 2009-11-22 14:23 | 建物・街・風景 | Comments(2)
2009年 11月 21日
京都大原散策-1 三千院
16日(月)、休暇をとって京都の大原に初めて行ってみた。
私は大原と言われてもピンとこなかったのだが、妻は修学旅行で行った地でもあり、行ってみたいとのことだったので、今回の散策となった次第。
ネットで調べると、休日に大原に行くのは道路渋滞も大変そうだし、バスも並んで待つような状態が予想されたので、平日に行くことにした。

三千院は、♪京都~大原三千院~♪ の歌から、鄙びた風情の小規模な寺院だと勝手にイメージしていた私の予想を裏切る大きな敷地だった。
もちろん平日なのに大勢の参拝者が訪れていた。
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  (EOS-1D MarkIII + EF17-40mm F4L USM)
  これは三千院に立ち寄る前に音無の滝に向かった際に撮影した朱雀門。このあたりは足を延ばす人も少なく、閑静な雰囲気。

よく写真で見る往生極楽院や有清園の写真を撮りたかったのだが、かなりの人出だから到底無理だなぁ と思ったが、
しばらく待つと運良く人の流れが少なくなったので、ファインダー内の人が杉の木に隠れたところを見計らって、左右二つの幹をフレームに見立てた構図で撮影。
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  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

三千院は女性に人気がある(んですよね、きっと…)のがよくわかる。
敷地内に林立する杉の木が庭や石段に優先するような作られ方には、通常の寺院の伽藍配置とは一線を画す奔放さを感じるし、
往生極楽院の先、苔むした庭にいるわらべ地蔵なんて、寺院の厳格さを問題にしていないような表情で三千院の親近感を醸している。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

わらべ地蔵の存在は事前に把握していたのだが、大きな石仏(売炭翁石仏)の近くに身の丈20cmもない小さなお地蔵さんがいるのは知らなかった。
その表情は、なんとも愛らしい。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

秋の気配に溢れるこの季節だが、杉の緑は鮮やかだから、両者を同じフレームにおさめてみた。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

庭の椿が季節を先取りするかのように蕾の準備を整えているのにも趣を感じた。
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  (EOS-1D MarkIII + EF100mm F2.8 Macro USM)

寺を後にする道すがら、円融房(写経場)の火灯窓越しにみた庭園の様子が印象深くて撮影。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)
撮影していたときには気づかなかったが、火灯窓の全体を捉えてない(上部が切れている)ことや、
石灯籠が桟に重なって姿がわかりにくい点などが失敗だった。

うーん、しっかり見ているようで見えてないですね…。
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by photomoments | 2009-11-21 17:42 | 建物・街・風景 | Comments(0)
2009年 11月 18日
姫路城
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先週の日曜日、姫路城の撮影に行った。
薬師寺と同様、姫路城も平成26年度まで保存修理に入ってしまうので、今のうちに撮影に行くべきだと思った。
重くて面倒なので、これまで行楽地に三脚を持ち出したことはなかったが、今回は夜景写真を撮るつもりで三脚を持って出かけた。

姫路城もこれまでに何度か訪れているので、自分でも撮影するポイントが大体決まっているし、結局それは一般的な写真になってしまう。
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いろいろな場所からたくさん写真を撮ったものの、あまり代わり映えしないというのが正直な印象…。

なので天守内では、自分が今まで撮っていない写真を撮ろうと思った。
当然、採光条件が不十分な中での撮影となるから、ISO感度は2000くらいに上げ、レンズも明るい50mmF1.4を使って撮影した。
高感度撮影なので、PCモニターで等倍表示すると粗い写真だが、ブログ掲載用にリサイズして使う分にはほとんどわからないレベルだと思う。
単焦点だから画角も限定されるが、フレーム内にどう収めるかを意識して撮影するのも撮り甲斐があって楽しい。

混みあう天守内だったが、人がいなくなった一瞬を狙って撮影した1枚。
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デジタル一眼レフを使うまでは、武具掛けなどを撮影することは思いもしなかっただろう(暗いから、そもそも撮影自体しなかったはずだ)。
薄暗い天守内の雰囲気と、レンズを絞り開放に近い状態で撮影したことによる前後のボケもよく出たと思う。
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うまく撮りきれなかったが、武具掛けに掛けられた鉄砲の鈍い光が、元来この建物が戦闘施設であったことを物語っていた。
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夕方になると、三脚を使って夜景撮影をするために周辺をあちこち移動。
日没後に三脚を抱えて移動しながら撮影するのって怪しい?とか思いながらの撮影だった。
城の北側、姫路公園内にある県立歴史博物館のカーテンウォールに映り込んだ天守を撮ってみた。
誘導灯がなければ狙い通りだったが…。
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陸軍の施設を転用した赤レンガ造の市立美術館を前景に。
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夜景写真はモニター画面を見ながらのライブビュー撮影で行った。
私のカメラ(EOS-1D MarkIII)はライブビュー撮影時にはオートフォーカスが効かないので、マニュアルフォーカスでの撮影となるのだが、
5倍・10倍の拡大表示でピントチェックして撮影すれば、ピントについてはまったく問題のない写真が撮影できるのがありがたい。
暗い中でのオートフォーカス性能は日中撮影に比べてかなり劣るし、ファインダーを覗いてマニュアルでピント合わせをするのも心許ないので…。

最後に、場内の桜の葉を撮った1枚。
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色づき始めた2つの葉が重なり合い、影がまた葉の形を作った偶然の作為が面白かった。
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by photomoments | 2009-11-18 07:08 | 建物・街・風景 | Comments(13)
2009年 11月 12日
奈良(京都)散策-3 浄瑠璃寺
一連の奈良散策で最も見たかった場所は浄瑠璃寺だった。

これまでにも2度ほど足を運んだ浄瑠璃寺の存在を初めて知ったのは、学生時代、国語の教科書で堀辰雄の「浄瑠璃寺の春」を読んだときだ。
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  ちょっと子供じみているかもしれないが、浄瑠璃寺に行く時は必ずこの文庫本を持って行き、道中で「浄瑠璃寺の春」を読むことにしている。
  文章の中の世界と目の前の光景を重ね合わせることができるから。
  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

  この春、僕はまえから一種の憧れをもっていた馬酔木(あしび)の花を大和路のいたるところで見ることができた。
  なかでも一番印象ぶかかったのは、奈良へ着いたすぐそのあくる朝、途中の山道に咲いていた蒲公英(たんぽぽ)や薺(なずな)のような花にもひとりでに目がとまって、
  なんとなく懐かしいような旅人らしい気分で、二時間あまりも歩きつづけたのち、漸(よおや)っとたどりついた浄瑠璃寺の小さな門のかたわらに、
  丁度いまをさかりと咲いていた一本の馬酔木をふと見いだしたときだった。


で始まる、堀辰雄の特徴でもある長々とした文章に当時はほとほと嫌気がさしたものだが、以後も折に触れてこの随筆が思い出され、文庫本を買い、
遂には一度見てみたいと思うようになったのだった。

今年もちょうど紅葉が始まる頃と思い、どうしても行ってみたくなった。
近鉄奈良駅からバスに乗り、門前に到着したのが昼過ぎだったので、まずは絶対に訪れておきたかった吉祥庵で昼食を摂った。
吉祥庵は蕎麦屋さんなのだが、ご主人の本業は陶芸家だそうです。
シンプルな蕎麦がなかなか美味(量は少なめだが)。
ご主人の美学が内外に漂っているところも魅力的だ。
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  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

休日に訪れたこともあって、駐車場はほぼいっぱいの人出(これまでは平日に来ていたのでほとんど人がいなかった)。
それでも他の行楽地と比べたらずっと人は少なく、落ち着いて過ごすことができる場所だ。
おそらくこのあたりの雰囲気は、堀辰雄が訪れた戦時中の頃とあまり変わっていないのだろう。

浄瑠璃寺の山門はとても小さい。国宝の仏像や建物がある寺の山門とは思えないほどに自然体だ。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

伽藍の西側にある、国宝の九体阿弥陀仏をおさめた国宝の本堂(九体阿弥陀堂)。
平安時代の浄土信仰が盛んだった頃に各所で建立されたという九体阿弥陀堂だが、現存するのは浄瑠璃寺だけとのこと。
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  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

伽藍の中央にある池は、浄土式庭園の特徴。
池を中心に、三重塔のある東側が此岸(しがん、現世)、本堂のある西側が西方極楽浄土のある彼岸。
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  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

伽藍東側にある三重塔から、本堂の瓦屋根と紅葉を望遠で狙ってみた。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

本堂の前から池越しに、東側の三重塔を見る。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

山に抱かれるように立つ小さな三重塔は、この寺らしい佇まい。
内部に安置されている薬師如来像はアライグマの被害に遭い、修復のために「ご不在」だった。
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  二時間ほど滞在していると、青空をようやく見ることができたのだが、太陽光が強くて三重塔の朱色が映えない…。
  フィルターを使うなりして太陽光をコントロールする必要があったと思いますね。
  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

紅葉の最盛期も見ごろだろうが、紅葉が始まる時期も美しいと思った。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

でも、きれいな緑色のままのモミジも、朱塗りの三重塔とのコントラストが美しかった。
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  (EOS-1D MarkIII + EF17-40mm F4L USM)

本坊の近くの柿の木にはたくさんの柿が実をつけていた。

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  「ずいぶん大きな柿の木ね。」妻の声がする。
  「ほんまにええ柿の木やろ。」少女の返事はいかにも得意そうだ。
  「何本あるのかしら?一本、二本、三本…」
  「全部で七本だす。七本だすが、沢山に成りまっせ。九体寺の柿やいうてな、それを目あてに、人はんが大ぜいハイキングに来やはります。
  あてが一人で捥いで上げるのだすがなあ、そのときのせわしい事やったらおまへんなあ」

  と、堀が記した柿の木はこれだろうか?
  (EOS-1D MarkIII + EF17-40mm F4L USM)

寺のいたるところに猫がいた。飼い猫か野良かはわからないが、そんな様子もこの寺らしいと思える。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

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  (EOS-1D MarkIII + EF17-40mm F4L USM)
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by photomoments | 2009-11-12 21:38 | 建物・街・風景 | Comments(8)
2009年 11月 09日
奈良散策-1 東大寺
薬師寺の写真を先行して記事にしたが、薬師寺はこの日(11月3日)の一番最後の撮影地。
最初に訪れたのは東大寺だった。
大仏殿をただ撮っても面白くないから、南大門をくぐった後、中門の屋根越しに大仏殿の屋根を重ねてみた。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

東大寺はお水取りの舞台、二月堂に惹かれてしまう。だから今回も大仏殿はパスして、二月堂を目指して歩いていった。
林の中で、木の幹から芽吹いた緑に、赤い小さな葉が引っ掛かっているのが目に留まった。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

二月堂の魅力は、建物もさることながら、二月堂に至る石畳と階段が作り出した佇まいにも情緒を感じてしまう。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)

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  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

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  (EOS-1D MarkIII + EF17-40mm F4L USM)

二月堂へ昇る階段に落ちる柱の影はいつ見ても美しいと思う。
薄曇りの天候だったので、人の流れが途絶え、かつ光が射すまでしばらく待機した。
こうした陰影を捉えた撮影が最近のお気に入りかもしれない。
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  (EOS-1D MarkIII + EF50mm F1.4 USM)

列柱のような反復要素を切り取るのも(ベタですが…)お気に入りといえそう。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)


二月堂の手水舎は苔が生えているが、ここにも一瞬光が射した。
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  (EOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM)
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by photomoments | 2009-11-09 07:09 | 建物・街・風景 | Comments(6)
2009年 11月 05日
薬師寺夕景
夕焼けを背にした薬師寺を、秋篠川から撮影した。
(写真はすべてEOS-1D MarkIII + EF70-200mm F4L IS USM + EXTENDER×1.4)

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CANON EOS 5D MarkIIのCMで、写真家の石橋睦美氏が
「風景写真ってのんびり構えてれば撮れると思ったら大間違いで…」と語るくだりがある。
正直なところ、スポーツ撮影じゃあるまいし、そんなもんだろうか? と懐疑的に見ていたCMだったのだが…。

数分かけて闇が迫るなか、小さな雲がフレームからなかなか消えてくれなくて、
しばらく待ってようやく雲が消え、撮影した1枚。
ほんの5秒ほどでも雲の形が微妙に変化することを、一昨日ほど真剣に見て過ごしたことはなかったと思う。

全然知らなかったのだが、国宝の薬師寺東塔は解体修理の事前調査のために足場が組まれ、祝日の一昨日もクレーンで作業が行われていた。
秋篠川に行く前に、近鉄線の西側にある大池にある薬師寺の著名な撮影スポットに行き、クレーンが立っているのを見て、思わず愕然としてしまった。
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ここから夕焼けに染まる東塔・西塔を撮ることも狙っていたのだが、クレーンが興ざめだったので即座に断念した次第。

同じクレーン作業でも、夕焼けにシルエットが浮かび上がる写真にしたら、古(いにしえ)の東塔建設時はどんな状況だったのだろうか などと、
往時に思いを馳せることができるのが不思議なところだ。
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by photomoments | 2009-11-05 00:30 | 建物・街・風景 | Comments(12)